情報の偏り

国家,企業,そして,個人の社会活動がインターネット上の情報として記録・公開されるため, インターネットは知の創出のための最重要な生の情報源となりつつある . 一方でユーザは自分の興 味のある情報にしかアクセスしない傾向が強いため,情報の偏食や偏りが深刻な問題となっています。そのため、効率よくかつ偏りなく情報獲得を支援す ることが必要となります。 . また,分かりやすいが表面的な説明しかない Web コンテンツも多く,多様 な素材を用いてより詳しく説明しているページを補完的に提示することがユーザの学習や理解支 援には有効であるとかんがえられます。

研究内容

エンティティマイニング

情報源となりうるインターネットから知の創出のために情報を取得するには、情報に射影されているエンティティの発見および分析が重要となります。研究ではエンティティに関する記述を特定・抽出し、体系化を行います。また、エンティティ間の関係および時間的な遷移を分析し、エンティティ動的関係マイニングを行います。

映像整合性分析

映像コンテンツの字幕と周辺テキストを用いて、他のメディア・ソースから映像コンテンツの関連情報を検索して比較分析し、映像コンテンツの説明の違い(不整合)を発見します。実世界の特定箇所・側面しか説明できていない場合はそれを明らかにし、その他の箇所・側面およびその差異を提示してユーザによる映像の信憑性判断を支援するシステムを構築しています。

情報補完システム

エンティティに関する主観的記述と客観的記述を分類し、その対応関係からコンテンツの代表性・典型性、補完関係を分析します。ユーザが指定したコンテンツとの補完関係があるコンテンツを検索 して情報の偏りを補正し,ユーザに詳しくかつバランスよく情報提供する情報補完システムを開発します。

論文

1. Makoto Yokoyama and Qiang Ma, “Topic Model-based Freshness Estimation Towards Diverse Tweet Recommendation”, BigComp2019:1-8, 2019.2

2. Keisuke Kiritoshi and Qiang Ma: Named Entity Oriented Difference Analysis of News Articles and Its Application. IEICE Transactions 99-D(4): 906-917, 2016

3. Shintaro Horie, Keisuke Kiritoshi, and Qiang Ma: Abstract-Concrete Relationship Analysis of News Events Based on a 5W Representation Model. DEXA (2) 2016: 102-117,2016

4. Keisuke Kiritoshi and Qiang Ma: A Diversity-Seeking Mobile News App Based on Difference Analysis of News Articles. DEXA (2) 2015: 73-81,2015

5. Hiroshi Ishii, Qiang Ma, and Masatoshi Yoshikawa: Incremental Construction of Causal Network from News Articles, Journal of Information Processing, Vol. 20, No.1, pp.207-215, 2012

6. Tatsuya Ogawa, Qiang Ma, and Masatoshi Yoshikawa: News Bias Analysis Based on Stakeholder Mining, IEICE Transactions on Information and Systems, E94-D, pp. 578-586, 2011

7. Shin Ishida, Qiang Ma, and Masatoshi Yoshikawa: Extraction of Characteristic Description for Analyzing News Agencies, Journal of Digital Information Management, Vol.8 Issue 6, pp.349-355, 2010

8. Qiang Ma, Akiyo Nadamoto, and Katsumi Tanaka: Complementary Information Retrieval for Cross-Media News Content, Information System Journal Vol. 31, No.7, pp. 659-678, 2006

9. Qiang Ma and Katsumi Tanaka: Topic-Structure-Based Complementary Information Retrieval and Its Application, ACM Transactions on Asia Language Information Processing, Vol. 4, No.4, pp.475-503, 2005

10. Akiyo Nadamoto, Qiang Ma, and Katsumi Tanaka: B-CWB: Bilingual Comparative Web Browser Based on Content-Synchronization and Viewpoint Retrieval, Journal of World Wide Web, Vol.8 No.3, pp. 347-367,2005.

• 科学研究費補助金 (若手(A)),「エンティティマイニングに基づく情報補完機構に関する研究」,2013-2016

• SCAT研究助成,「関係マイニングに基づく知の体系化基盤技術の開発」,2013-2015

• 科学研究費補助金 (若手(B)),「情報補完のための検索方式とそのクロスメディア検索への応用」,2008-2010